ドイツのレトゲン環境相は、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、
一時停止させている旧型の原発7基について、航空機が衝突した場合の安全性が不十分だとの認識を示し、
廃止すべきだという考えを示唆しました。
メルケル政権は、福島第一原発の事故を受けて環境省の諮問委員会にドイツにある17基の原発の安全 性について再点検するよう指示しており、17日、委員会の報告書がレトゲン環境相に提出されました。
諮問委員会は安全性の再点検にあたって、これまでの洪 水や地震の発生に加え、新たに航空機が衝突した場合や電源をすべて喪失した場合も想定したということです。
その結果、17基の原発のうち、3月から一時停 止されている旧型の原発7基については、航空機が衝突した場合の安全性が、いずれも3段階の安全性評価で最も低いレベルか、そのレベルにも達していないと 指摘しています。
これについてレトゲン環境相は「この危険性に目をつぶることはできない」と述べ、旧型の7基については廃止すべきだという考えを示唆しま した。
メルケル首相は、原子力利用の是非を審議する別の倫理委員会が、今回示された安全性の評価を基にまとめる報告を待って、来月6日にエネルギー政策を 発表する予定で、脱原発の姿勢を示す見通しが高まっています。
【筆者の注記】
日本も勇気ある決断が必要ですよね。
航空機の衝突は、テロまたは、事故でも起こりうることです。
確率は低いとしても、確率ゼロではありません。
この条件を想定すれば、原発は存続し得ないのではないでしょうか。
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